寄神チャンネル Channel

海の構造物

「海上空港ができるまで」編 第一話 海底地盤の改良の巻 第二話 護岸工事の巻 第三話 埋立工事の巻

捨石式傾斜護岸

下の図は護岸部の断面図ですが、傾斜護岸は石やコンクリートブロックを台形状に積み上げていくことで斜面をつくり、波のエネルギーを散らしてしまおうとするものです。石を用いる捨石式傾斜護岸がその代表であり、防波堤の原型ともいわれています。
関西国際空港では、傾斜をよりゆるやかにした緩傾斜護岸が採用されています。緩傾斜石積護岸は、環境にやさしく、魚介類や海藻などが住みつきやすいという特長があります。

地盤が軟弱な場合には、地盤改良後、盛砂をすることから始めます。
その上に一個あたり10〜200kg程度の石を船で投入して(捨石といいます)、石のマウンドを造っていきます。これは、その上にのせるコンクリート構造物などの基礎になるものですから、台形の上の部分は平らにならす(均す)ことが大事です。そのために、潜水士と呼ばれる人たちが一個ずつ手で積んで仕上げていきます。

次に、捨石が波で流されてマウンドがくずれたりしないように、被覆石(ひふくいし)と呼ばれる約1トン位の大きめの石で捨石の前面をおおいます。
波の荒いところでは、消波ブロックなどで波の力を弱めて捨石や被覆石を護るようにしています。(消波工)

施工順序

(1) 盛砂
: 土運船、ガット船で山土を投入。
(2) 捨石
: ガット船で投入、潜水士が均しを行う。
(3) 上部ブロック
: あらかじめブロックを製作し、起重機船で設置。
(4) 被覆石
: ガット船で運搬・投入。
(5) 消波ブロック
: あらかじめ製作した消波ブロックを起重機船で設置。
(6) 防砂シート
: 埋立側に設置する。
(7) 上部コンクリート
: 波よけのためにコンクリートで上部ブロックのかさ上げを行う。