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洋上風力発電施設建設用作業船の計画について

【2017年06月15日】

寄神建設株式会社(社長:寄神正文)は、外洋などの海象条件の厳しい海域での洋上風力発電施設の建設用として、SEP型クレーン船を2通りの建造計画で進めております。

■ PLAN-1

弊社が保有している1,600t吊旋回式起重機船「神翔-1600」(Shinsho-1600)を改造してSEMI-SEP型クレーン船とする。

■ PLAN-2

欧州オランダのGustoMSC社が基本計画を行い、弊社独自で建造するSEP型クレーン船とする。
 
これまでの海上工事における経験と起重技術のノウハウを集結させることで、信頼の高い技術と低コストを提供できます。

※SEP:Self Elevating Platform(自己昇降式作業台船)
※GustoMSC社:欧州オランダを拠点とし、世界の大型SEP船の80%近くを手掛けています。


 

PLAN-1 「神翔-1600」の改造計画

今回改造計画を進めている起重機船は、弊社が保有している1,600t吊旋回式起重機船「神翔-1600」(Shinsho-1600)です。船体にジャッキングシステム4基を導入し、船体を約2.5m上昇させて波浪の影響を軽減させます。起重機部はメインジブに約50mのフライングジブを取り付け、メインジブの主巻きフックの定格荷重を800t、フライングジブの補巻きフックの定格荷重を400tとします。フライングジブでは、高さ120mまでの構造物の設置に対応できます。また、甲板上は約1,500m2のCargo spaceを要しているため、構造物の運搬なども可能としています。

図「神翔-1600」の改造概念図(クリックすると拡大できます)

■1,600t吊り旋回式起重機船「神翔-1600」(Shinsho-1600)改造計画の特徴

・ジャッキアップによる船体は海面上には上昇させない「SEMI-SEP型」とします。
・GPSを使った「船体測位システム」によって船体位置決めを容易にします。
・長尺レグによる作業可能水深は30m程度までと考えています。

PLAN-2 SEP型クレーン船の建造計画

今回建造計画を進めているSEP型クレーン船は、欧州オランダのGustoMSC社が基本計画を行い、弊社独自で建造することにより低コストで無駄のないSEP型クレーン船が完成すると考えています。
GustoMSC社の実績と技術を活用し、弊社のノウハウと融合させることで安全でかつ機動性の高いSEP型クレーン船の提供が可能であります。

図SEP型クレーン船の概念図

■SEP型クレーン船の特徴

・本船は推進器を有しない「非自航式」です。
・船体にはジャッキングシステムを導入し、船体を海面上13.5mまで上昇させることが可能です。
・搭載クレーンは800t×25.5m、200t×80m、吊上げ高さ(海面上)113mです。
・アンカーウインチは50t×4基、アンカーは9.8t×4基とします。
・GPSを使った「船体測位システム」によって船体位置決めを容易にします。
・長尺レグにより、水深30m程度までの作業が可能です。
・5MW相当2基分の洋上風力発電部材を搭載できるスペースを要しています。

●モノパイル式基礎の施工フロー (クリックすると拡大できます)

●風車の施工フロー (クリックすると拡大できます)

現在、SEP型クレーン船を保有している国内企業はありません。今後の着床式洋上風力発電施設の構築工事、維持管理工事、数年後の撤去解体工事などにはSEP型クレーン船は必要不可欠であります。さらに弊社が保有している各種作業船(大型起重機船、コンクリートミキサー船、台船、引き船等)と併用することで一連の建設工事も効率的に行うことができ、工期の短縮やコストの低減なども可能とします。
今後は、外洋に面した港湾工事、護岸工事、防波堤工事、臨海工事の各種海上土木工事などにも活用できると期待されます。
弊社は長年にわたり培ってきた豊富な知見・ノウハウと独自の技術力を強みとして、作業船開発を通し海上土木分野において多種多様な技術をお届けしてまいりました。また、顧客ニーズを最大限に取り入れることを最優先に考えております。
寄神建設はSEP型クレーン船で洋上風力発電施設の建設に大きな付加価値とコストソリューションを提供し、海洋産業に貢献できると信じています。